日記

掛け算は増える?

最近、小学生のお子さんからこんな質問を受けました。

「掛け算をしてるのに、元の数よりなんで小さくなるの?」と……。

はて?と思い、良く話しを聞いてみると。
0.1を掛けたら元の数より小さくなった。掛けてるのに何でという話しでした。

その子は、小数の計算はできるみたいで答えは出せているみたいでした。
でも、疑問に思うそうです。

確かに、小学校低学年で習う九九には元の数より小さくなるものはありませんし、
その後の計算でも小数を習うまでは、小さくなることはないので、(0倍を習うかな?)

掛け算=大きくなるもの

と思っていたのでしょう。なるほどです。

足し算・掛け算の可換性と共に、当たり前ではないようです。
個人的には、この子は伸びる!と思いました。

「一個100円のリンゴを2個買ったら増える?」「増える」
「一個だったら?」「同じ」
「じゃあ、0.5個(半分)だったら?」「……。」

直感的には減るのは分かっていそうなのですが、納得まではいかないみたいでした。

学校では、一辺が1の正方形を10等分した0.1×0.1の正方形の面積で説明を受けたそうですが、
それでも、納得はできなかったようです。

難しいですね。この場合、0.5個=半分ということも問題にありそうですが……。
当たり前を考えさせられる結果となってしまいました。

割合と小数表示でも伝えてみたいと思います。